Savoirs & Savoir-faire - 2024 秋冬コレクション プレゼンテーション

デルヴォーの歴史の根底にあるもの、それがサヴォア（知識）とサヴォアフェールへの妥協なき情熱です。職人たちが苦労の末に身につけた知識を実用的で卓越した専門知識へと昇華させ、1829 年に職人技による皮革製品の製造がブリュッセルで始まりました。産業革命の絶頂期であった 19 世紀は、人々が贅沢を楽しみ始めた時代であり、手軽な旅行が可能になったことで世界が開かれ始めた時代でもあります。それに伴い、自由な暮らしに合った新しいデザインが求められるようになりました。1908 年、デルヴォーが生み出した世界初の女性用高級レザーハンドバッグは「la Princesse」と名付けられ、女性が社会の中心的役割を果たす道を開きました。

「デルヴォーは、デザインスタジオにさらなる変化を起こすべく多くの優れた人材を集め、共通の価値観と力強い伝統のストーリーを、1 週間にわたり披露します。」 デルヴォーのデザインスタジオのダイナミクスと優れた職人技は、Van der Kelen School の卓越したトロンプルイユ（だまし絵）によってさらに豊かなものになり、ジャック・フラナガンの調和のとれたセットデザインによって統一感が生まれ、フレデリック・サンチェスのまるで催眠術のようなサウンドデザインによって鼓動が与えられます。別フロアには、ギャラリストのパトリック・フォーティンの卓越した審美眼によって実現したまるでミュージアムのような家具やアート作品のオリジナルセレクションが展示されており、ゲストがゆったりとくつろぐことのできる 美しい空間となっています。

デルヴォーは、ブリュッセルの本社兼アトリエである「アーセナル」の魔法のような魅力と職人技をパリへと運び、オテル・パルティキュリエールの中に没入感あふれるブリュッセロワーズの世界を作り上げました。エントランスは、アーセナル独特のガラスと錬鉄製のサンルームへと姿を変え、そこには、手描きのトロンプルイユ（だまし絵）の伝統技法が学べる唯一の学校である Van der Kelen によって、光あふれる空が見事に描かれています。 デルヴォーのアトリエのエッセンスそのものである職人たちも、レザーと道具を携えてパリへと渡り、デルヴォーのシグネチャーであるアーセナルレザーの Brillant の複雑な編み込み、丹念なレザーの手塗り工程を披露しながら会場で制作を行いました。

卓越したデザインと仲間たちと共に、デルヴォーは芸術を讃え、現代のラグジュアリーの基準を超越します。