An Architectural Guide to Paris & London

パリ7区のラップ通りに位置するLavirotte buildingは、曲線と印象的な装飾が施された堂々としたファサードを持つ、正真正銘のアール・ヌーヴォーの傑作です。建築家ジュール・ラヴィロットが設計し、1899年から1901年にかけて完成したこの壮大なアパルトマンは、明らかに際立っています。ファサード全体で主張する彫刻の装飾や、カラフルなセラミックタイルの楽しげな美しさも必見です。

1900年から1913年にかけてエクトール・ギマールによってデザインされたパリのアイコニックなメトロの入口は、アール・ヌーヴォーの遺産を象徴する不朽のシンボルです。チュイルリー駅、アンヴェール駅、キャトル＝セプタンブル駅、ポルト・ディタリー駅などで、エレガントなガラスの天蓋と鋳鉄が描く曲線を見ることができます。その多くは現在、保護されたモニュメントとなり、フランス国外でも、興味深いレプリカやオリジナルを見ることができます。

1903年に一般開放されたHarrods Meat & Fish Hallは、アール・ヌーヴォーと美術工芸が見事に融合したデザインで、来場者から高い評価を得ました。ウィリアム・モリスの弟子である建築家ウィリアム・ニートビーが手がけたこの建物は、珍しいタイル張りの天井と、羊や魚の魅力的なシーンを紹介する豪華なフリーズが特徴です。今日もなお、タイムレスな美しさと豊かな歴史によって、世界中のゲストを魅了し続けています。

アール・ヌーヴォーの愛好家なら、誰もがロンドンのVictoria and Albert Museumを訪れるでしょう。その象徴的なコレクションは、世界に広がったアール・ヌーヴォー運動の性質と、それがいかにヨーロッパとアメリカを支配したかを強調しています。チャールズ・レニー・マッキントッシュ、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ、ウォルター・クレイン、ルイ・マジョレル、ヨーゼフ・ホフマンなど、多くのアーティストたちがサインした家具、彫刻、壁紙、イラストレーションなど、多彩な主要作品をお見逃しなく。